Ecuadoreir→中々実家に戻らない長男の日記→やっと戻った長男の日記、を経て。たぶんこれが最後、NPO法人プエルタ・ハルの日常を自由にたまにまじめに綴る場所です。

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Posted by LOGPORT運営事務局 at

2013年05月24日

とある日の昼時に


ある2人のエクアドル人と
同じの店で
同じのメニューの昼食を
食べたはずなのに
一人だけ腹あたらなかった
齋藤です。


先日の試合終了後から、
あることが問題になりました。

問題は齋藤の采配。

「なんでうちの子使わないの」
「なんであいつを使わないんだ。だから負けたんだ」

先発を外れた選手の保護者と
同僚からです。



以前にも紹介させてもらいましたが、
現在勤務するYEYO URAGAは、
県のスポーツ連盟に登録されていて、
選手と家族が支払う月謝は基本ナシ。
タダです。

一方でグアヤキルには、
クラブチームと呼ばれるチームが
いくつかあり、月謝は約50ドル。
その他いろいろ。
http://sai.niiblo.jp/e264646.html


実は、YEYOに所属する選手の中には
このクラブチームにも
所属している選手が何名かいるんですね。
我らがYEYO Ponyには2人。
所属する2チームが対戦、
なんてこともこの先なくはない。
(他の連盟所属のチームにもやっぱいるみたいです)


先週土曜日の試合当日、
さすが試合大好きエクアドル人。
この2人がグラウンドに来ました。
ありがとう。
ただ先発から外しました。
理由は、
一ヶ月以上ほとんど練習に来ていなかったから、
と+α。



練習来なかった件について。

別に練習に来なかった罰、
とかそんなんじゃないんです。

彼らも野球が大好きで、
他の場所で練習していたのも知っている。
周りより上手なことも知っている。


一方で、
この試合のために
YEYOにほぼ毎日
足を運んだ選手もいる。

クラブチームにも所属する選手は
お金を払っているとはいえ、
YEYOの他にも野球の試合をする
環境があります。が、
彼らにとってYEYOは
野球の試合をする唯一の場所。


前日、
この件を一応同僚に聞いてみると、

「ユータ彼らを試合に出せ。
練習に来ないとか関係ない。彼らを試合に出さないと
負けるし、彼らのやる気がなくなってしまう。
負けると親からコーチが悪いと言われるぞ」

と言われてましたが、

シカト。

ここら辺が関係が上手くいってない?
理由でしょうか笑

というか、
それこそ試合に出ない選手のやる気はどうなる。

ということで、
迷うことなくメンバー決定。


+αについて。
これは聞いた話の範囲ですが、
この2人、野球し過ぎです。

この日も1人は、
10時から他チームの試合があり、
ピッチャーをやるとのこと。
こっちの試合9時半からですけど。

そんでYEYOの試合でも投げる気でいる。
ピッチャーやらないこと知ると
なんなんだや、的な反応を残し、
他球場へ。

これは家族の協力も必要。
この選手の将来のためにも。

ただ今は、
その家族が
「何でうちの子出さないの!」
という状況ですが^^。


一応家族にはこのこと言ったけど、
少なくとも一つの家族には伝わってる感
ゼロに近し。

同僚は、
ま、いいや。

彼らがこの家族と劇的に仲いいのはご想像の通りです。


前からあったことだけど、
今回の件で今(さら?)これが
問題っぽくになってる野球連盟^^

実は、多少野球が出来る一部の選手に
クラブチームを紹介してたのは同僚の一人笑

今のところダメという決まりはないけど、
連盟は
所属チーム2つ以上を嫌っている。


選手の身体への負担考慮は
大人の責任でもあると思いますが、
純粋に野球をたくさんやりたいと言う
子どもがいることも確か。


この件について、
何かご意見ありましたら
ご指導いただければ幸いです。



最近職場でアウェイ感
ビンビンの齋藤でした笑^^

さーどうなるか。


  


Posted by サイトウ ユウタ at 13:26Comments(2)

2013年05月19日

試合報告!


本日試合ありました!
本当にあったんだw
ありがとう^^

心配してなかったけど、(多分。。笑)
選手も12名集合。
集合時間守らんのはおいおい。

齋藤も
バナナ20本もって球場入り。

朝来てまずやったことは
背番号作り笑。
Tシャツに直接書くか、
紙に書いて背中に貼るか選んでもらう。

前日の方が効率的だ!
と思うも、
エクアドルでは、
安全策としてあえて当日です笑。

日本から持ってきたマジックが
ここで役立つとは。

紙背番号を希望する
選手が多い中、
勇気を出して
「直接書いて!」を選択した
LEONARDOをREONALDOと
書いてしまったことを猛省。

アップとキャッチボールも
自分たちで行い、
何はともあれ2年ぶりに
Ponyの初陣です。

試合前のMTG。
「勝つことも大切だが、もっと大切なことがある。それは何?」

道具投げないこと。
道具を並べること。
挨拶すること。
紳士であること。

みたいな答えが出たので、
今日の指示はそれ!

サインはナシ。

試合前に緊張している雰囲気を察知。
REONARDOのREの話題が場を和まします。
あえて話しを掘り返した自分を再び猛省。

試合開始。
初回、やはりの緊張とそもそもの
技術的なことも重なり
フライエラー3つで3失点。

何とか初回を終了したものの
ここで事件勃発!

数少ない経験者の一人、
4番キャッチャーGEOVANNY(ジェオバニー)が
試合放棄。

「もうやってらんねーよ!
あいつら(チームメート)嫌いだし、
ユータも大嫌い!何であいつらが試合出てんだ!
もうおれは他のチームでやる!」

「まだ初回だ。行けるだろ」
と言うも聞く耳もたず。


この時すでに選手が
一人減っていたので
残り2人のうちの1人と交代。

初回の攻撃は3三振で終了。

2回、3回と再びエラーが重なり4失点。

3回終わって0−7。
YEYOの出塁は相手エラーの一度だけ。


ここから、

が、しかーし!!
と、ROOKIESとまではいきませんが
緊張もほぐれたところで反撃開始。

あのREONARDOも
センターオーバーの2塁打を打っちゃいました。
13歳にして体重が三桁に達しそうなので
タイミングはギリギリでしたが笑

彼は野球を初めて間もないですが、
いつも練習前に来て
バッティング練習をしたがる憎めないやつです。
二塁から具大盛りのアンパンみたいな
握りこぶしを掲げたあの姿は忘れません。


外野フライ2落球の選手もゴロ捕球!

Juvenil(別カテゴリー)の選手も
ベンチから応援、ボール拾い!


後半はGEOVANNY以外の全員の選手が
チームメイトに指示、声援を送っていました。


終わってみれば
4ー8で負け。



試合後はいつになく話をよく聞く選手たち。

やっぱり道具投げたり、
時に紳士的でない場面もありました。

そこは当然繰り返しやらんとですが、
それでもこの試合を
最後まで戦い抜いた彼らに
何度もありがとうと拍手を送りました。


今回が初めての試合だった選手は5人。
今日の試合が、
GEOVANNYを含めた全ての選手にとって、
成長のきっかけになる時間であったことを
願います。


試合終了後、
2人で合計5エラーした彼らが
「練習して」と齋藤のもとへ。

彼らが持つ
「もっと練習したい」
という気持ちを摘まないような、
「もっと野球したい」
と思ってもらえるような、
そんな関わりが出来ればと思います。

彼ら、
必ず上手くなります^^

  


Posted by サイトウ ユウタ at 15:34Comments(0)

2013年05月18日

明日試合と+α

明日試合です!
もう何も起こらないでしょう!

開会式と
数試合を終えて迎えた今週の月曜日。
「とりあえず5月分」
と、ひらかれた会議にて
コーチ陣みんなで試合日程を検討しました。
齋藤ほとんど居ただけですが
約45分で決定。
大会始まってから
試合日程決めるあたりさすがエクアドル!


担当コーチが
「いやー大変な仕事だ」と
約1ヶ月かけて組んでいた試合日程。
午前練習来なかったあの時間。
あの時間は何だったんたんでしょう。

フェイスブックしてた時間が
一番多かったのは
何となく分かりますが。


さて試合だといっても、
実際明日選手が来るかどうか。

今日の話題。
実は今日知ったんですが、
今回齋藤が担当させていただく
チームYEYOのPony(13-14歳)と
過去2年間試合をしていないそうです。
Juvenil(15-17歳)に関してはもうずっと。

理由は、
選手が来なかったから。

とりあえず
全部の家族に電話したいと
連盟にお願いしたところ、
「それはあまり得策じゃない」
(面倒くさい?)と、
連盟が父母会の代表に
連絡してくれるとのことで話が一段落。

今思うとかなり甘かったですが、
もうあとは
天のみぞ知ると言ったところでしょうか。
当日のバタバタに期待します。

そして先ほど、
父ちゃんともその話をしました。
(父ちゃんはグアヤキルにあるクラブチーム「Rojos」の代表)

特にPonyの年代は
日本で言う思春期にあたり
子ども達がよく反抗する時期。

学校も忙しくなり、
それまで野球をやっていた多くの選手は
Ponyの年代にあたる12歳を過ぎると
ガツンと野球を辞めちゃうそうです。

残る選手は少ないわけですから、
必然的にJuvenilは自然消滅。

これはYEYOだけじゃなく、
グアヤキル野球が抱える大きな問題の一つとのこと。

驚くことに、
エクアドルで一番盛んなスポーツ、
サッカーはこれがもっとひどいとか。
まー競技人口が多いから辞める人も
残る人も多いんだと思いますが。
(エクアドルは現在FIFAランキング10位)


さらに同僚談。
現在YEYOは県の野球連盟に所属していて、月謝はタダ。
(長期休みだけ2ヶ月間で20ドルかかります)

もちろん、
出せばいいってことじゃないですが。
連盟がお金出して個人個人に何かする、
ってことは今んとこありません。

対して、
先日紹介したクラブチーム。
こちらは選手一人当たりの
月謝が大体50ドル。
Tシャツ支給や県外遠征があるチームも
あるそうです。
選べるなら、こっち選んじゃうか。

「お金があれば選手はクラブチームに行くし、
YEYOには来ない。だから選手が減るし貧乏な家族が多い」


試合前日にしては
あんまり明るい話題ではなかったですが、
でも何となくドキドキしてるのは
気のせいでしょうか。
あ、
選手が来る来ないのドキドキじゃないですよ^^


齋藤が出来ることなんてほぼゼロ。
でもなんかこのドキドキが形になる+αがあれば、

とちょっとの未来を期待したりもする。


+αがなんなのか。
もうちょい探してみます。

もちろん彼ら彼女らに助けてもらって^^


  


Posted by サイトウ ユウタ at 13:41Comments(0)

2013年05月12日

試合中止と快感

試合ありませんでした。

選手はマジでがっかりしてて、
親からもガンガン質問攻め。
なぜか齋藤に中止の理由と今後の予定に関する質問が集中。
オレが聞きたい笑

ということで、
予定を組んだ同僚にアタック!

答えはこれ
「今日試合があると言わないと、PonyとJuvenilの選手は開会式に来ない。
それはまずいから(スポーツ連盟の人くるから。。)試合があると言ったんだ」


なるほど、そういうことなら。。。


っておい。


おいおい。


そうなっちゃうかー。


職場に入ってもうすぐ3ヶ月。
そんなことしなくても!
と思う感情的な自分と、
この国で長年見てきたこのコーチの判断だからね。
と思う冷めた自分がいた。

しかし、
彼らの最も身近な3ヶ月を見てきた齋藤にとっては
実に寂しい判断。
そんなことしなくても来ていた選手は何人かいる。
普段の彼らの姿勢を見ればわかる。
今日の朝、誰よりも早く球場に来て自分から
ゴミ拾いを手伝ってくれる一人の選手を見てさらに確信した。


そして、
選手ががっかりした、
という事実は残る。
そう思わした大人の責任は大きい。

大人が選手を信じてないで、
選手が大人を信じるはずがない。
予定を守るはずがない。

スパイラル完成。

エクアドルだからしょうがない、はない。
少なくとも齋藤の中には。


盛大に行われた開会式には、
対戦相手のRojosの選手と関係者も一人も来ない。
連盟の上司はカンカン。
Rojosの代表は、
なんと齋藤のホームステイ先の父ちゃん。

一人もってことは、まさか伝わってないとか・・・
(招待状渡しましたが笑)
と思って帰宅後父ちゃんに聞いてみる。

「前に連盟がRojosの活動をジャマしたんだ。だから出たくない」


どんなジャマか知らん。
あんなことやこんなこと、
もしかしてとんでもないことだったのかもしれない。

そうだとしても、
ある意味恵まれてんだと思う。
選択出来る。
実際は知らんが、
それだけ野球をする場所があるんだ、
と思ってしまう。

選手は知ってんのかな。
知っててオッケーなら、
将来マネする人もいると思う。


なんか活動報告というより
最近グチっぽくなってる。
面白く書けずすいません!
反省します!


この曖昧さと適当さを快感に変えてみせます!


何か問題があるということは、
その問題の数の何倍も解決策があるということだと思います。
そんで、
実は問題を解決しなくてもトントントンと
進んじゃうこともあったりすると思います。

キーワードは、
快感!

ここは大切な場所。
思いっきりぶちかまします。
至らない文章ですが、今後もご指導よろしくお願いします。
時々グチを書いたときは慰めてください笑

現在夜の12時半過ぎ。
隣の家から爆音で流れるサルサを聞きながら
グアヤキルより齋藤でした。

本日5月12日はエクアドルでも母の日です。
母の日ありがとう。

今日試合だったら人数不足で不戦敗。
初戦は6月1日です!遅!
Vamos!(さあ行こう!)


  


Posted by サイトウ ユウタ at 14:47Comments(0)

2013年05月11日

試合です!対戦相手紹介


試合あるそうです。
齋藤が担当させてもらうグループ(Pony)の。
予定表が変わったとのこと。
明日の開会式後だということです。
理由はともあれ
前日に言ってくれてありがとう!

ということで、
簡単にですが対戦相手の紹介をさせてもらいます。

今回対戦するチームは
「RECREO」(レクレオ、Ponyのみ)と
「ROJOS」(ロホス)です。

ホーム&アウェイ方式で
Pony(13-14歳)は3チーム総当たり計4試合、
Juvenil(15-17歳)は2チーム総当たり計2試合を
大会期間中にこなします。

少なく感じますが、全カテゴリーが行うんで、
どうやら60試合以上になるみたいです。

Lecreoは連盟所属のチーム。
先月のcampeonato de novatos
(未経験者の大会)もこのレクレオと対戦しました。
規律面もしっかりしていた印象。
非常に熱心なコーチがいるチームです。
聞いただけですが、かなり良い左ピッチャーがいるとのこと。
色々見習う点が多い試合になりそうです。

そしてRojos。
このRojos実は県のスポーツ連盟に所属していません。
通称「クラブチーム」。
今回参加チームが少ないこともあり
今大会に参加してもらうことに
なったようです。

このRojosについて少し。
先週末、
グアヤキルで唯一行ったことのなかったグラウンド、
「ミラフローレス」に行ってきました。

今グアヤキルではクラブチームが
しのぎを削るリーグ戦真っ最中。
そう、Rojosもいます。

クラブチームとは、
県の野球連盟には所属せず、
各自で活動、練習、試合を行う団体です。

高校単位のチームがあったり、
地域で集まるチームがあったり、
selección(セレクション)と呼ばれる
県選抜チームに所属する(した?)
選手で構成されるチームがあったりと
様々です。

チームの年齢別のカテゴリーは
以前紹介したものと同様です。
http://sai.niiblo.jp/e253173.html

Rojosについては、
前述した中の「県の選抜チームに所属した選手で
構成される」クラブチームです。
その割合80%以上。
ほぼ、です。笑

全員が自分のグローブを持ち、
野球のスパイクをはいていました。
リストバンドやバッティンググローブをする選手も多数。
借りている選手もいるのかもしれませんが、
裕福であることは見て分かります。

齋藤も2回程練習に参加させてもらいましたが、
雰囲気もすごくいい。

規律の面でもラフプレーはなく、
道具を投げ散らかす事も少なかった印象です。
(多分道具を片付けることについては、
大会ルールで定められていた感じ)

こんな刺激的な相手から学ぶことは多い。
もちろん勝ちたい。
勝つことも大切。
勝ちを追求することも大切。
けれども、もっと大切なことがある。

試合前にいつものように確認して突撃してきます。


前回写真で紹介させてもらった少年も
もと選抜チームに所属していたとのこと。
手には日本語が刺繍されたグローブ。

「3年前に日本人に野球を教えてもらったんだ。
その時もらったんだよ。
今でも大切にしてるよ。会ったらよろしく!」

実は3年前、
エクアドルには野球指導を行う日本人がいました。
所属先は齋藤と違うのですが、
このクラブチームの大会では
その方の元同僚や知り合いと多く遭遇。

3年前にもらった道具を今も大切にしてる。
ずっと野球続けてたんだ。

いま自分が関わらせてもらってる選手が3年後も野球してる、
って考えたら。



なんか良いな。




  


Posted by サイトウ ユウタ at 12:15Comments(0)

2013年05月10日

ラジコンとトルネオ


いよいよ土曜日から
県のスポーツ連盟と
所属組織の野球委員会が主催する
通称torneo
(トルネオ 意味はトーナメント、勝ち抜き戦)
が3ケ月間の幕を開けます。

でも話を聞くと完全な総当りのリーグ戦。
「torneoはトルネオ」
そんなの関係ないエクアドルより齋藤です。


それにしても、
まだ決まってないこと、
分からないことたくさんあります。

「何が必要?」
「予定は?」
聞きまくっても分からない。
なぜかというと、
ある時に親切に教えてくれた予定が、
次の瞬間には変更している。

その予定、実はその人の独断と偏見によるもの。
当然実際にはない予定。

昨日
「Juvenil(フベニール:15-17歳)は出場しない」
との予定を非難の嵐の中選手に伝えたのは懐かしい。
本日
「当然出るよ!なぜ出ない?わはは!」
もう一度伝えます。はい。

つまり決まってないんだ。
もうどうにでもなれ。
こんなこと毎日です笑


今日、球場にラジコンもった明らかに
ヤンチャな3人組が突入してきました。
王様のようにズカズカグランドに入ってきます。
というか、
球場の警備員は何してんだ?

周りを見ても、
エクアドル人の同僚がそんなこと気にするはずもなく
選手も笑いながらソワソワ。

行きました。齋藤。

本当は嫌ですよ。
出来れば行きたくない。
ワクワクするはずない(ーー)

「すまんね君たち。今ここはスポーツ連盟に登録している子ども達が
野球の練習をしてるんだ。ボール危ないし、ラジコンは別なところで
やってくれるかい」

とエクアドルで何してんだ?と思いながら
拙いスペイン語で説得。

以外にも素直に場所移動。
一部のエクアドル人の中には
「東洋人とはケンカするな、みんなカラテをしているからやられる」
という謎の迷信が本気であるらしい。
(以前本当に聞きました)

今回は謎でも何でもいいや。
ありがとう。

一安心したのも束の間。
今度はセンターのど真ん中で逆立ちし始める。
もはや意味不明。

しゃーねーもういっちょ、
と足を進めるとちょうど近くを警備員が通りかかる。
ラッキー。
「サボンな!お前の仕事やー頼むぞ!」

警備員は、
「まかしとけ!」
と自信満々で現場へ向かう。


変化なし。


次の瞬間
「ユーターなにしてる!」
と他コーチがテンションあげて近づいてくる。

誰ですか。彼ら。

「昔野球をやってたんだ!オレが呼んだんだ!左から◯◯、◯◯、◯◯ 
お前のグループだから試合に出せ!」

選手って。。。分かるはずない。
というか、何してる!の前に紹介してください。
紹介しなくてもいいからからまれたら助けてください。
せめて、
ラジコン持ってる奴が来るくらい言ってほしかった。

でもそうだった。
ここでは待ってちゃダメだった。


聞くと5年前くらいに野球やってたとのこと。
現在15歳、17歳、17歳。
人数不足だったjuvenilの年齢。
かたい握手をかわし、彼らもやっと笑顔。

試合2日前ですが、初心者も含めて9人そろいました。
今日来たJuvenilの選手は1名ですが。。。


何はともあれ、
初陣は2つのグループで大会に望めそうです。
組み合わせは、開会式後の3試合、
ちっちゃい子どもたちの試合のみ決定。

齋藤が担当させてもらう
Pony(13-14歳)とJuvenil(15-17歳)は来週から
だそうです。


選手はびっくりするくらい
上手になってます。
ふざけまくるし、
初心者が多いってこともあるけど、
真剣なやつは見て分かる。

思い出もケガしないことも大切ですが、
なんかの「味」をしめる大会になればと思います。


開会まであと34時間。
また報告させてもらいます。

まだ何かありそうな予感プンプンの
グアヤキルから齋藤でした。

写真は今回の対戦相手の選手。
先週試合を観てきました。
この話はおいおいです^^






  


Posted by サイトウ ユウタ at 12:51Comments(0)

2013年05月08日

動いて起こること


キャッチャー道具戻ってきました!

「オレは全部返した。今道具がないということは、
オレが返した後なくなったということだ。そうなると
なくしたのはユウタだ」

と途中当該コーチから
本気でいわれたことが懐かしい。

デカい段ボールに包まれた
キャッチャー道具と
その他の忘れ物?が
球場に届きました。

感謝!

届いたときの「ほらあったろ?」的な
彼のドヤ顔は忘れません。
でもなぜにドヤ顔?
まー戻ってきたから良しとする。

遠征に道具を持って行った人間が、
遠征に行ってない人間に責任の可能性を見いだす。
あなたのその発想力がすばらしい!
ある意味見習いたい!

あ、でもグローブまだないよ。
おれは追いかけるぜ。

昨日、
以前からやりたかったコトの一つ
道具部屋の大掃除やりました。
まー散らかるんです。
ちょっとそろえても。

選手と一緒に〜とも考えたんですが、
それはもうちょっと先。

まずは言い出しっぺの
大人が動かんと。
それは、
日本でもエクアドルでも変わらんと思います。


やってみせ、言って聞かせて、させてみて
ほめてやらねば、人は動かじ

山本五十六氏の言葉を思い出します。

この続きは、
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず

だそうで。

肝に銘じます。


この大掃除に向けて考えてた秘密兵器は、
ビールケース2個と道具棚1つ。

商店でビールケースの値段聞いたり
(2つで7ドル)
それっぽい棚買ったらドンくらいすんのか調べたり
(だいたい70ドル)
木工店で昼休み大工の見積もりとったり
(だいたい30ドル)

どれもしっくりこない。

一応ダメもとで連盟に予算が出るか聞いても
「聞いておく」と言ったままご無沙汰。

そんな時、
ついにミラクル到来。

昼休みにぼーっとしてると
何か急に道具部屋掃除したくなって、
清掃員にほうきを借りるためダッシュ。

すると、ダッシュが認められたのか、
清掃員の一人が手伝ってくれる。

雑談のなかで、
「これこれこうで、
こういうやつがほしんだよねー」
と言うと、安い材料を紹介してくれる。

ありがたいと思いつつもついでに、
「前も聞いたけど、倉庫とかに余りないよね」
と言うと、

「わかんないなー探してみるか。。。あ!!!」
と今度は清掃員がダッシュで自分の着替え部屋に直行。


推定30年前の
壊れたベンチプレスの台を
紹介される。

まーでも使えるか、と思って
グラシアス。

帰り際、
足下に目をやった瞬間。。。。





・・・ハコ発見。


・・・それビールケースやん!



2人で大笑い。
その清掃員の休憩中のイスが
ビールケースでした。
大事なイスをとっちゃわるいと
恐る恐る譲ってもらえるか聞くと、
快諾。

しかもなぜかもう一つありました。
ビールケース。
今度はイスじゃなかったです。


前から目つけてた
それらしい道具棚は
やはり使用中。

しゃーないと戻ろうとすると、

「これジャマで使ってないんだけどどう?」

とボロボロの。。。
何だろう、これ。
とりあえず用途不明だけど
この時のために?的な
台を紹介される。
めちゃくちゃ良い高さ。


いえいえぜひともお願いします。
でもやっぱりこれ何?

カビと汚れた部分をナタで削ぎ落とし準備万端。


めっちゃ
気持ちいい道具べやになりました。


話題がつきない他コーチからも
Muy bien !(ムイビエン:最高!)
いただきました。



ふと思ったこと。

今回は
掃除した瞬間にほしかった道具が目の前に現れる
という偶然が起こりました。

大学生だった頃
偶然は必然的に起こる、
という少々壮大なことを真剣に考えてたこと
を思い出しました。


もしかしたら、
神様は最後の最後まで齋藤が準備すんのを
待ってたのかもしれない。
やりたいやりたい、と言ってても
金調べただけで実際動いてなかった。

掃除する、という最後の準備が出来たから
神様が、まーバレバレですが偶然を装って
秘密兵器の発見という「必然」を
くれたんだ。

と妄想にふけったりしました。


これ見て
齋藤がやられてる!と思ったそこのあなた様。
ありがとうございます。
多分大丈夫です。




何の話でしたでしょうか。
そうだ。
キャッチャー道具が戻ってきた話だ。



動けば何かが起こるんだ。
何もなかった
ということも含めて。





  


Posted by サイトウ ユウタ at 12:12Comments(0)

2013年05月03日

ヒント


練習前
一人の選手が早めに
グラウンドにくるようになった。

はじめは雑談だったけど、
本当の目的は練習。
当然、自主的。

「教えてやー」

と、練習中いつもふざけてるからか、
照れながら言う。

齋藤はホームステイ先と
球場が遠い都合から、
長い昼休みに自宅には帰らず、
(コーチはみんな帰るのでひとりぼっちです。。。)
朝7:50から夕方18:00の施錠まで
グラウンドに常駐。
もはや清掃の人と警備員はみんな友達。

開始15分前のキャッチボールから始まった練習。
最近は1時間以上前に来てバッティングをこなす。

終わったら、
「明日は守備ね」
と注文まで付けてくる。

このときばかりは、
おまえ誰?
ってくらい
めちゃくちゃ真剣。
ボール集めが、早い。

1人が2人になり、
ぽつぽつ集まる。
2人以上いても、中々ふざけない。

周りに遊んでる人がいるなか、
誰かに「教えて」
と言うのは
勇気がいることだと思う。
この13歳から15歳という年代だらかって
こともあるし、
それは大人でも同じだと思う。

それを照れながらでも
言っちゃうんだから。

見習わせてください!
と思ったりする。


今日は5人。
学校初日ってこともあってか
今日の午後は8人だけだった。

そのうちの5人。

この練習前の練習に、
何かヒントがあるような気がする。



練習が始まれば、いつも通りなんだけど、

うーん。



愛だな。


  


Posted by サイトウ ユウタ at 13:19Comments(0)